梅毒はHIVとの重複感染に注意

梅毒とHIVは、重複感染者が多いことで知られています。
梅毒感染者のおよそ6割は、HIVにも重複感染していると言われています。
梅毒は完治可能ですが、HIVに感染したら、現在のところ、完治させる方法はありません。
梅毒患者は、HIVにも感染していないか早急に調べる必要があります。
HIVに感染していても、早期発見し、早期に抗HIV療法を開始しさえすれば、普通に暮らしながら天寿をまっとうできます。
完治できる方法は、今のところないため、生涯薬の服用は必要です。

梅毒に感染すると、粘膜が傷つきやすくなるため、HIVに感染する確率が高くなります。
HIVは、感染力が弱いウィルスであり、皮膚に体液がついた程度では感染しづらいですが、皮膚に傷があったり粘膜だったりすると、感染しやすくなります。
まして傷ついた粘膜ならなおさらです。
そのため、梅毒感染者がHIVに重複感染する確率が高いということが考えられます。

どちらかに先に感染する可能性もありますが、重複感染者が6割と非常に多いため、同時に感染するケースも多いと見られます。
HIVに感染していると、免疫力が下がってきますから、梅毒にもより感染しやすくなります。

HIVと重複感染していたら、本来完治できる病である梅毒の治療にも大きく影響します。
梅毒だけなら、早期発見できれば、2週間から4週間という比較的短い期間で完治できる可能性があるのですが、HIVとの重複感染により、完治できるまでの期間が長引く可能性があります。

梅毒は比較的進行が遅い病ですが、HIVと重複感染していると、進行も早まります。
HIVは免疫細胞を破壊していくという特徴を持つウィルスであるため、免疫力低下の影響で、梅毒の進行も早まると見られます。
梅毒が進行すると、やがては中枢神経に症状が現れる、神経梅毒になります。
神経梅毒をそのまま放置しておくと、脳梗塞を引き起こし、時には死に至ることもあります。

HIVに感染した場合の対処法をご紹介

HIVに感染すると、インフルエンザの初期のような症状が見られることもあります。
しかし、なんら特徴的なことがなく、感染に気づけない場合も多いです。
HIVは、ヒトの免疫システムを徐々に破壊していくウィルスです。
破壊されてから、免疫システムを改善させることは難しいため、破壊を食い止めるという治療方法になります。
破壊された免疫システムの改善が難しいわけですから、破壊が進む前に、一刻でも早く治療を始めなければなりません。

そのためには、早期発見が不可欠です。
HIV検査は各地の保健所で匿名でおこなっています。
費用はかかりません。
保健所に足を運べない場合は、検査キットを通販で購入し、自分で採血して返送し、匿名で調べることもできます。
その場合は、通販キットの費用は自己負担となります。
病院だと匿名での検査ができないため敷居が高いという場合に、こうした方法が利用可能です。

検査の結果、HIVに感染していたとしても、早期発見できたということになりますから、幸運と言えます。
早期発見して抗HIV療法を受ければ、普通に生活しながら天寿をまっとうできます。
しかし、HIVに感染していることに気づけず、抗HIV療法を受けることなく放置していると、免疫力が次第に奪われていき、やがてはエイズになるのは避けられません。
エイズになってからでは、普通の暮らしを送るのは難しくなりますし、救命も困難になります。

抗HIV療法が開発されたおかげで、HIV感染は、致命的な事態ではなくなっていますが、HIVの威力が弱まったわけでは決してありません。
むしろ強まっていると考えられます。
感染してからエイズを発症するまでの期間が、相当短くなってきています。
早期発見がなにより大事です。